調べ物、AIより本(紙)が強かった件

仕事中、調べ物をする必要がある時は、まずはパソコンのネット検索を使います。とても便利だし、最近はAIも標準装備されていて分かりやすく一瞬で候補を出してきてくれるしで、その点はありがたいのですが、ちょっと困った奴でもあります。

明らかに無関係な情報、時には少しだけ綴りの違う語の情報をしれっと上位に混ぜ込んで表示してきたり、そうかと思うとちゃんと公開されているはずのページなのに全く候補にも表示されない、なんてことも実際にありました。(検索エンジンがウェブページのデータを収集して回る、クローラーというものの仕様が最近変ったためだそうです。ブログを書いている人の中には、そのせいで死活問題に陥った人もいるとか…)

そのため私用で調べ物をする時は、仕事帰りに図書館へ寄って辞書・事典類をいろいろ検索したりします。地元の地誌について調べ物をするために近所の公民館の図書室に通いづめたこともあります。機械が提案してきたものをそのまま答えとするのでなく、自分で答えを探りに出かけていくわけですが、コツをつかんでくると、これが意外と楽しい作業だと分かりました。いろいろと関係ありそうな本を次から次へと開いていくうちに、ネットでは得られない新しい情報に触れられたりして調査の幅が広がります。

これがネット上だと、最新の雑誌論文は公開までしばらく待たないといけませんし、全文読もうとすると何かの会員に登録しないといけなかったりします。新刊書籍も著作権の関係で通常はチラ見せ程度しか見られません。様々な事情で公開はおろかデータ化すらされていない資料も多いです。公開されていない以上ネット上でもサジェストすらしてもらえないわけです。

そのような資料が、大きな図書館だと直接手に取って自由に読めたりするわけですから、結果として紙媒体の方が得られる情報の質と量においてはるかに優れている、というのは逆説でもなんでもなく真実です。

まあわざわざ出かけるのが大変、コピーの際にもいろいろと制限がある、書庫の本を出してきてもらうのが若干めんどい等々、いろいろ問題もあるっちゃあるのですが、カウンターの係の人が懇切丁寧に対応してくれますし、図書館ってある意味とても活用しがいのある優れたアナログツールだと思っています。

(企画課M)

日常あれこれ
情報発信のお手伝いをする広島の印刷会社ニシキプリント

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