「プチ家出」みたいなキャンプの経験談を書き出したのは良いのですが、最近、実生活で葬祭などの出入りが多く自由な時間が紡ぎだせずキャンプに行けていないwindow tribeです。
9月になりましたが、この時期は台風シーズンという一面をもっています。例年、無理なキャンプをして増水で取り残されるというニュースも見聞きします。私の住んでいる東広島市でも昨年の西日本豪雨から1年が経ち、今年も九州北部や三重での豪雨災害の記憶が新しく、「防災」という言葉も多く聞かれます。
スタートライン
各家庭で用意されているとは思いますが「非常持ち出し袋」にキャンプグッズを併用すると一層心強さが増す一面も有りますので、我が家では玄関脇の小スペースに「持ち出し袋」と「プチ家出グッズ」と「幾ばくかのインスタント食品や飲料水」を置い
昨年から思い出したようにキャンプをやり出した当初の目的は「お金を使わず、工夫して、不便を楽しむ」というコンセプトです。
私は時折、外泊といえば「サービスの勉強をして仕事に生かす」とか何とか理由をつけては、身の丈に合わない高級ホテルに泊まって、ホテルマンの仕事ぶりを目の当たりにしてきました。最近ではキャンプでも「グランピング」といって、冷暖房のついた固定テントで、食事のバーベキューも上げ膳・据え膳で片付け要らずな豪華キャンプもあったりするようです。
それではと田舎から街に繰り出し、久々にキャンプ用品売り場に行ってみると、私が若かった頃と比べてグッズなどは簡易さ・快適さとお洒落度が進化しているようです。
とりあえず「お金を使わない」がテーマの一つですので、我が家の昔使っていた使えそうなキャンプグッズを「趣味の部屋」から引っ張り出しますと、埃をかぶったコールマンの2バーナーコンロ、折り畳みスタンド、折り畳みオーブン、ガソリンランタンなどが出てきましたが、これらは車でのファミリーキャンプ向きで重いし嵩張るのでバイクでは運べません。
一方、古いながらも原付バイクでも持ち運びに使えそうなコンパクトなグッズは、まずはスウェーデン製のプリムスのガストーブ、ドイツ製のマルキルの水筒、フランス製のオピネルのナイフなどで、当時は欧州製が幅を利かせていました。
コッフェルは好日山荘で買ったもので、テントはあまり出回っていない美津濃製のものですが、防水層の経年劣化によるべた付きもあまりなく、今でも快適に過ごせます。
100円ショップに行こう
それではこれで不足した資材を調達に向かう場所はというと、私がまず行くのは、庶民の味方「100円ショップ」です。
とりわけ私の住んでいる東広島市は100円ショップのリーディングカンパニー「ダイソー」の本拠地があり愛着もひとしおです。また、近辺には業界2位の「セリア」の店舗もあり、こちらはお洒落さを前面に出しており、業界でも住み分けされています。
キャンプグッズの定番である紙皿、紙コップ、
そんな100円ショップ巡りで最初に私が取り組んだのは、1回目の見近島キャンプに行った時に、バイクの小さなリアキャリアにでっかいコンテナボックスを無理やりゴムでくくり付けて走ったので、ひっくり返りそうで非常に不安定だったのを改善することです。
キャンプでの食事の定番の一つはバーベキューですが、お一人様のキャンプでは、夏場のダイソーで売っている300円のインスタントコンロが便利です。ホームセンターやスポーツ用品店で買うと500円以上しますので値ごろ感がありますが、夏場を過ぎると行楽品売り場はハロウィンなどの特集コーナーに模様替えして、コンロは売り場から姿を消すので、何個か買いだめしておかないといけません。
性能的には着火剤要らずで点火できて、じっくり1時間以上お肉と向かいあった後もまだ火力が有ります。お片付けも、キャンプ場には灰捨て場や野焼き場が有ったりしますので、完全燃焼した灰を捨てさせてもらって、後の網とアルミの外側は踏んづけて畳んでを繰り返すとコーヒー缶位の大きさになりますので、大げさなBBQコンロと違って後片付けも簡単です。
食材を運ぶのには、盛夏ではちょっと性能的に心配ですが、秋以降では100円ショップのアルミバッグを使用します。保冷材も売ってはいますが、私の場合は保冷剤代わりにコンビニで買ったカチカチに凍ったパウチやペットボトルのスポーツ飲料や冷凍食品の鍋焼きうどんなどを使用し、翌朝に溶けたところで消費しますとアルミバッグ内も空っぽになって折りたためるので、帰りの荷物がコンパクトになります。
調味料類の小容量な物の品ぞろえも100円ショップの得意とする所です。醤油、焼き肉のたれ、塩コショウなどを利用させてもらっています。また小さい小分け用のポリボトルは、私の場合はタコ焼き用に食用油を入れて省スペースに役立てています。他にも洗剤を入れたりするなど、多くの量を必要としない物を運ぶのに役立ちます。またウエットティッシュやペーパータオル、スポンジなどもコンパクトな物があり、用意しておくと片付けに便利です。
粉物大好きな私は朝食には、前日の焼き肉で残しておいた野菜を刻み、タコの代わりに100円ショップで買った干しエビやイカ天などを入れて、のんびりとタコ焼きを焼いたりします。店の品ぞろえは多様ですのでお好み焼き粉や紅ショウガ、お好みソース、ひっくり返す千枚通し代わりの竹串、まな板、ボウルなど、何でもかんでも揃える事ができます。
ここで使っているコンパクトなタコ焼き器はプリムスのストーブの上にちょこんと載って丁度良い大きさで、これもかれこれ10年以上前にダイソーで買った物ですが、これだけは残念ながら最近は見かける事が無いので、今となっては貴重な財産です。
こんな私は実は忘れ物が多く、ある時、喜び勇んでキャンプに出掛けて尾道辺りで、いやな予感が脳裏をよぎって、積み荷の中を見ますと肝心のタコ焼き器を入れるのを忘れていました。前日、家で試し焼きをして洗ったままキッチンに置いたままでした。
ダメもとで向島のダイソーに寄っても前述のようにタコ焼き器はないのですが、代用品として鋳物のフライパンが有ったので買い求めました。今風では「スキレット」と言うそうですが、翌朝にタコ焼きの代わりに前日に残しておいた豚肉をのせお好み焼きが完成で、転んでもただでは起きず臨機応変に楽しんでいます。
このように「ダイソー」さんと「セリア」さんには大変お世話になって楽しくキャンプを過ごさせてもらっていますが、冒頭に書きましたようにキャンプに使えるものは、防災グッズとしても結構役立ち、いざ災害という時に「助けられる側」から「誰かのために何かをやる側」になれる可能性があるとも言えます。
災害時の報道を見ると「水」と「トイレ・風呂」は切実な問題として降りかかってくるようで、そんなことも考えながら100円ショップの店内を回って考えを巡らせてみるのも悪くないし、私などが述べなくても「100円ショップ キャンプ」で検索すると多くの知識が得られますので、是非お試しください。
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