前回までで、一通り「しまなみ海道」の全島外周を走り切って、有頂天でしまなみの全てを知った気になっていた「window tribe」です。
しかし、尾道で見かけたチラシが、
特別価格とは言え、
(※
【搭乗までのお話】
まずは海上から飛び上がりました
その様な事で、念願叶って離水した機体は一旦南に向かって高度を上げながら飛行します。向島の南岸から因島大橋が見えますが、なおも高度を上げながら左旋回して先程出発したフローティングポートとホテル・ヴェラヴィスタを眼下に見ながら尾道水道の東の入り口にあたる松永湾に差し掛かります。
(以降写真には、社内で一番のアナログ人間の私が落書きをしましたのでお許しください)
コクピットは昔でしたら丸い計器がズラリと並んでいるのでしょうが、今はグラスコクピットと言うそうで、モニター上に必要な情報が表示されています。
中央のナビモニターの起動時にメーカー表示が「GARMIN」と出ましたが、ガーミン社は自転車用ナビ製品でも有名なGPSを得意とする会社です。
福山市の西部にあたる松永は下駄の産地で有名ですが、今でも湾奥に貯木場が見られます。また上空から見ると「山波の洲(さんばのす)」という浅瀬が良く分かります。ここは潮干狩りの名所の他にも鳥など様々な生き物のゆりかごになっているそうです。
上空からしまなみ海道を眺めよう
しばらくすると眼下に尾道水道が海と言うより川のように見えます。ここをまたぐ新旧の尾道大橋が見えますが、高速道ではない旧尾道大橋は自動車を避ける所がなく、
飛行機は、いつもうろうろしている尾道水道と尾道市街が眼下に見えるように向島上空を西に進みますが、そこは「飛行機」ですので、ゆっくりな様でも新幹線並みのスピードで駆け抜けて、じっくり見るところまではいきません。
尾道水道を通り過ぎますと、右手には三原市街と沼田川の河口が見えてきますが、この奥の台地にうっすらですが、広島空港の滑走路と空港大橋が見えます。
ここから佐木島をかすめて進路を南に向けます。
しばらくして、しまなみ海道関係の島で見えてきたのは「大三島」で眼下には生口島との間にある「ひょうたん島」が見えます。
海上には遊漁船が見えるのですが、ヘッドセット越しの機長のガイドではここではどんな魚が釣れるのかまで把握されていました。
実は飛んでない時には実際にルート上に釣りにも来られているそうで、新たな遊覧事業にかけるプロの意気込みを感じる事ができました。
正面を見ると全長1480mの多々羅大橋の優美な姿が見えてきます。ここの主塔は高さが220mあり50階建てビル並みです。
以前にJB本四高速主催の多々羅大橋主塔の塔頂体験イベントに応募した
この先に大三島から伯方島、大島に至る「しまなみサイクリング」の推奨ルートを眺めるにつけ、自転車で時間をかけて走っている姿を思い浮かべてしまいます。
このフライトの折り返し地点が伯方島と大島の間に浮かぶ能島なのですが、ここからは、苦手だった大島のアップダウンのある推奨コースを見渡す事ができます。前々回の「大島地獄編」で書いたように、島の外周を走るより、実はこの島の中央を貫くルートが一番楽だったと理解できましたので、もう苦手意識は有りません。
能島折り返しと言いながらも、サービスで大島に被って飛んでもらえて、しまなみ海道のゴールの来島海峡大橋まで眺める事ができました。
自転車で地表に這いつくばって息を切らせながら走り、瞼に焼きついた「しまなみ海道」の全コースを上空から一望できた事は、多分、他の搭乗者よりも何倍も感激できました。
折り返して復路に入る
グイーンと斜めに旋回しながら折り返し、右サイドから見える光景は、まだ走りに行っていない「ゆめしま海道」で繋がる弓削島、佐島、生名島や岩城島が眼下に見えます。「しまなみ海道」に行き飽きたら行ってみたいと思います。
往路で見えなかった生口島と因島はこちらサイドでは、またまたあまり見ることができませんでした。
昨年、今治の刑務所からの受刑者の逃走・潜伏で大変だった向島は復路でもしっかり見ることができましたが、この時点(2016年10月)では、後に23日間の長期間に渡り、島に大量の警察官が派遣され捜査される大騒動が起こることなど知る由もありません。
ここから振り返りざまに何とか因島大橋の全景と右手に因島が見えました。復路はこの先、尾道水道は見えない側で、これでもかと向島を眺めましたが、小学校の頃に作った「箱庭」みたいな感じを思い出しつつ、高度を下げながら出発点のオノミチ フローティングポートに向かい、無事に着水します。
この後、電動カートで受付に戻って預けていた荷物を受け取り遊覧飛行は終了となります。
折角ですので、 フローティングポートの山側にあるホテル ヴェラビスタにも行ってみましたが、ここのテラスの青いタイルが敷き詰められた水盤はまるで海と空が繋がって、吸い込まれていくような感じです。生憎の曇り模様でしたが、それでも「息を呑む」とはこのことかと思います。
ここでしばらく時間をつぶし、次の便の着水を見てホテルをあとにしました。
今回はサイクリングを頑張ったご褒美にこんなプランもある事をご紹介しましたが、次回以降も違った切り口で、サイクリングの紹介を続けます。
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