尾道大好き人間の「 window-tribe 」です。
ガイドブックやホテルのパンフレットなど見ておりますと、冒頭には「いったい誰が泊まるんじゃ」みたいなゴージャスなスイートルームや、「〇〇御三家」の写真が使われ、肝心の一般観光客の求めているボリュームゾーンの情報が後回しになっていたりします。
私もそのソッポを向かれる過ちを敢えてふんで、前回の「富裕層」から一歩踏み込んで、読み手の事はおかまいなしで、偏りのあるマイフェイバリットな尾道紹介をしますが、その分、思い入れと言うか、中身は濃いと自負しています。
無類の乗り物好きですので、実は前回紹介の水上飛行機「せとうちシープレーンズ」には就航早々に特別価格でちゃっかり乗っていました。
旧聞になってしまうのですがその時の様子をご紹介したいと思います。
予約をしよう
せとうちシープレーンズでの遊覧飛行「せとうちディスカバリーフライト」に乗るにはまず下記の公式サイトでネットまたは電話での予約が必要です。パイロットを入れて定員10人の機体ですが、重量バランスを考えて満員まで乗せることはないようで、結構予約が詰まっています。
料金は50分のフライトで広島-東京を往復するくらいの料金がかかりますが、興味にある人にはこの上ないプレミアムなひと時が過ごせます。
出発前からワクワク
私の場合は当初予約した日が雨天で欠航になり、日付を改めた出発当日に境が浜のベラビスタマリーナに早めに到着します。
前回紹介したカフェの「SOFO」の2階が受付とラウンジになります。私の世代ではSFドラマの「タイムトンネル」を連想する円形が連なったエントランスから先は特別な空間にいざなわれます。
10人乗りの小さな機体で重量バランスが重要ですので受付ではまずこっそり体重を量られます。
この先は飛行機に案内されるまでマリーナを見下ろすラウンジで過ごす事になります。
ビールやラムネなどセレクトされた軽い飲食もありますが、利用人数が少ないので広々ゆったりです。親会社の常石造船が船主さんを持て成すノウハウを持っているせいでしょうか羽田などのANAラウンジよりファニチャーなどにプレミアム感があります。
ゆったりと腰掛けてハーバーの方を見ていると、水上飛行機が桟橋に到着しましたので、程なくしてボーディングに案内されラウンジを後にします。
建物から出ると出迎えの電動カートが待っていて、たいした距離でもないのですが桟橋の保安検査場に向かいます。これも特別感を醸しだす演出みたいなものです。
保安検査を受けて搭乗する
フェンスで区切られた桟橋に入るには普通の空港と同様に保安検査場で金属探知機でのチェックを受け、搭乗にあたっての説明を受けます。
いよいよ搭乗しますが、丁度パイロットの真後ろの特等席にしてもらいました。シートベルトを締めて、機長の案内の音声が聞こえるようにヘッドホンをします。この日の搭乗客は私を入れて5名でのフライトになります。 機長は全日空ででっかい飛行機を飛ばしていた方で、本来1人運航できるのですが、この日のコーパイ席には日本航空のパイロットをしていたという運航責任者の副社長が座っています。お互いライバル会社出身ですが仲良くやっていますと自己紹介があって、出発前のチェックをリスト通りに行いエンジンスタートします。
モニターに計器情報が映されるグラスコクピットになっていて、中央のモニターはガーミン社のナビ画面になっているのでどの辺りを飛んでいるのか知る事が出来そうです。
説明では飛行機の形をしていますが、水上にいる間は船舶の法律が適用されるという説明をされます。ドアが閉められスタッフさんがロープを解いて桟橋から「飛行機の形をした船」が離れます。
滑走水域に向かうまでに、機長は操縦桿を左右、前後に思いっきり操作して舵のチェックをします。この操作は飛行機の写真を撮るときに外からはよく見るのですが、プロフェッショナルの仕事を真後ろから眺められるので、中途半端な飛行機好きの私にとっては最高の贅沢です。
滑走が始まりフロートからの水しぶきが眼下に見えて、徐々に速度が増していくのがしぶきから分かりますが、しぶきが消えたときに離水したようです。
このあとのフライトは「しまなみ海道」を絡めて後日にでも。
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