『Mr.Boo! インベーダー作戦』  ~ mo-riのシネマシアターvol.10 ~

今日のおすすめ映画は、『Mr.Boo!インベーダー作戦です。1978年の香港映画で『Mr.BOO!』シリーズの第2弾として、日本では1979年に公開されました。
小学校3年生の時にテレビで観た映画で、なんてくだらなくて面白い映画だろうと、毎日3つ上の兄と映画のまねをしていたことを思い出します。
日本語吹き替えの主人公の声をが、広川太一朗さんが演じています。この方の吹き替えがもう面白くて、セリフの半分以上がアドリブと聞きました。

ストーリー

テレビタレントのチ・マン(マイケル・ホイ)は、香港のテレビ局MTV(マウス・テレビ)との8年間の専属契約を結んでいるが、一度もまともな出演機会がなく、たまに与えられる役はバックダンサーや奇術の標的などの端役ばかりで、それでもいつも失敗していた。
あるとき、ひょんな事からライバル局CTV(キャット・テレビ)のクイズ番組に司会者として出演したところ、大好評を得たので、そのテレビ局から専属契約を持ちかけられた。しかし、今のテレビ局との契約は破棄出来ない事になっていた為、発明好きの弟チ・リン(リッキー)や、インド人のマジシャンにこき使われ、独立のチャンスを伺っていた若手マジシャン(サミュエル)とともに、契約書奪還の為の作戦に打って出た。

香港のコメディー界では大御所

主演のマイケル・ホイは、香港のコメディー界では大御所。ハリウッド映画の「キャノンボール」にジャッキーチェーンと一緒に出演していました。
「Mr.Boo!」あるいは「新Mr.Boo!」作品はいずれも1970年代後半から1980年代にかけての香港社会を皮肉った、風刺色の強いコメディー映画であり、これまでの香港映画の常識を覆し、それまでアクション中心だった香港映画のあり方を変えたということです。
フジテレビ『ゴールデン洋画劇場』で放映された時の吹き替えをビートたけしが担当していました。あんまり上手ではなかったと記憶に残っています。
その後、吹き替えは広川太一郎に代わり、ますます輪をかけて面白くなりました。広川太一郎自身がセリフを変えて、アドリブを入れたりしているシーンもありました。字幕で観た時にはなかったセリフも、広川太一郎にかかれば、面白さが数倍になります。カンフー映画も良かったですが、私はやはり香港コメディー映画もいいです。
あまりにもくだらない映画なのですが、観てると面白さにはまってしまう映画です。

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