ヘルニア騒動 -序章-

 シンです。
みなさんお久しぶりです。何と2か月以上のご無沙汰です。「ああ、まだ生きていたの?」と言われるのはまだいいとして、完全に存在していたことを忘れられて「あなた誰?」と言われやしないかとヒヤヒヤものです。また他のブログのメンバーの方々には私の担当分のブログで穴を空けてしまい、本当にご迷惑をおかけしました。この場をお借りしてお詫びいたします。

さて、1月ももうあと10日を切ってしまいました。みなさん、新年よいスタートを切られたでしょうか。ちょっと遅い気がしますが、私の今年の抱負は、ありふれた感じの「健康で今年1年を過ごすこと」です。2か月にわたる腰椎椎間板ヘルニアの治療のための入院生活を経験し、健康のありがたみをつくづく実感した次第です。

今回のブログは、昨年10月下旬以来私の身に起こったことを書きます。今回1回ではとても全てを書ききれないので、数回に分けて書く予定です。今回はまず事の起こりから。しばしおつきあいください。

0.ヘルニアとは

ヘルニアの語源は、ラテン語で「飛び出す」という意味です。 医学的には「臓器や組織などの身体の一部が、本来あるべきところから外にはみ出てしまう状態」を指します。

そして、今回私がかかった「腰椎椎間板ヘルニア」とは、椎間板の中にあるゼラチン状の組織(髄核)が、外にはみ出し、これが背骨を通る神経や脊髄を圧迫し、腰痛や脚の麻痺やしびれなどを引き起こす病気です。椎間板は、24個ある背骨の骨と骨の間にあり、背骨同士を連結するクッション材の役割を持ち、腰椎椎間板ヘルニアは、多くの場合、背骨の下の方、腰部分にある5個の骨(=腰椎)のうち、4個目と5個目の椎間板のところに多く発生するようです。ところが、今回私が腰椎椎間板ヘルニアが発症したのは2個目と3個目のところと通常よりかなり上の位置で、そのため脚の麻痺が左脚だけでなく、両脚に及んだということのようです。

腰椎椎間板ヘルニアは脊髄を支える筋肉が弱くなる事で椎体同士の狭窄(きょうさく)が起こるため、デスクワークなどで運動不足になりがちな人や、肥満の人も体重が腰に負担をかけるためなりやすくなるそうです。私はこの両方に当てはまります。

1.起床時の異変

ある朝、いつものように目覚まし時計で目を覚まし、布団から起き上がろうとしたところ、腰に激痛が走りすぐには起きあがれませんでした。七転八倒の末ようやく起き上がり、何とか台所の椅子に座りましたが、そのまましばらくは動けないほどの痛みでした。

とにかく痛みで腰を曲げることができないので、いつものように低い位置の冷蔵庫の中のパンや牛乳を取り出すこともできず、仕方なく手近にあったカップめんを食べ、どうにか車の運転はできそうだったので、いつも通りの時間に会社に出かけました。

仕事中は腰の痛みはそれほどではないものの、左足がしびれたような感じで力が入らず、座っている間は問題ないのですが、いざ立ち上がって移動しようとすると、よいしょと一呼吸必要な感じで、歩くのも大変な(広島弁で言うと「歩くのもしんどい」)状態でした。とにかくどうにか定時まで仕事をし、帰りに自宅近くにある整形外科(以下「O整形外科」と表記)に寄ってみることにしました。

2.O整形外科に寄って帰宅後

なんとか受付終了時間ぎりぎりでO整形外科で診察してもらうことができました。レントゲン検査や症状からヘルニアと診断されました。その日はとりあえず痛み止めの薬をもらって帰宅しました。

翌日は土曜日で会社は休み(本当は社内レクリエーションのバーベキュー大会へ出席する予定でしたが、このような状況なので欠席せざるを得ませんでした)なので、軽く食事を済ませた後、もらって来た薬を飲んで早めに休むことにしましたが、腰の痛みであおむけの姿勢では眠れず、また左足の痛みがひどく、身体の右側を下にして横向きになってようやく眠れそうな状態でした。しかし、それでも左足の痛みが気になってなかなか眠れませんでした。

3.翌日以降

そして次の日から、症状は次第に悪化し、脚のしびれは左だけだったものが両方の脚に拡大し、椅子に座っている間はいいものの、立ち上がるたびに脚に痛みが走り、わずかな距離を歩くのも辛い状況となりました。土・日は仕方なく我慢し、週明けの月曜日にまたO整形外科で診てもらうことになりました。「先生、しびれが両脚にきたのですが」と言うと、先生もちょっと驚かれた様子でしたが、MRI検査ができる病院の紹介状を書いてもらい、翌日に検査を受けることになりました。

その晩もほとんど痛みで眠れなかったものの、何とか自宅を車で出て、MRI検査をする病院に到着しました。しかし、車の外に出ると、もう一歩もその場から歩けない状態で、やむなく出勤したばかりと思われる職員の方に声をかけて車椅子を借りてようやく病院に入ることができました。いよいよ検査を受ける段になって、撮影のために仰向けの状態でじっとしていることが非常に苦痛で、クッションを入れたりして何とかMRI検査を済ませ、画像のデータが入ったCD-Rを受け取ってその病院を出ました。帰りに銀行でお金を下ろそうとしましたが、銀行の駐車場に車を停めることはできても、車から外に自力で出られないため、やむなく断念しました。

帰りにO整形外科に寄って、ここでも病院の方を煩わせて病院に入り、撮影したばかりのMRI画像を見てもらうと、ヘルニアが背骨のかなり上の方にできているので両脚の麻痺が起きているという見立てでした。これはどうしても手術が必要とのことで、ヘルニアの手術で実績のある総合病院(以下「J総合病院」と表記)への紹介状を書いてもらって家に帰りました。その日の夕方、J総合病院から電話があり、翌日の10時に外来患者として来るように言われました。しかし、その時は、翌日からが本当の始まりで、その決着を見るまでにまる2か月もかかることになろうとは夢にも考えていなかったのです。

おわりに

今になって思い返してみると、全く何の前触れもなく発病してしまったわけではなく、その少し前から身体から異常を知らせるサインが出ていたように思います。実は発病の2か月前くらいから、歩く際に左足にわずかなしびれが出ていたのです。そのしびれが歩く時だけだったので、あまり気にも留めず、この身体からのサインを見落としていたために、今回のような大事に至ってしまった気がします。みなさんも、ちょっと前に放映されていた色々な病気をテーマにしたテレビ番組ではありませんが、身体からのサインを見落とし「そのまま放っておくと大変なことになりますよ…」。では、今回はこの辺で。続きはまた次の機会に。

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