あけましておめでとうございます。
お正月はほぼ酔っぱらっていたaiです。
仕事が始まりお正月の暴飲暴食のせいか胃が悪くなりました。
程良いタイミングで七草がゆの日がやってきます。
日本の行事はなかなか侮れないものですね。
さて,お正月は大勢の人が実家へと帰省します。
私aiは地元組なので,帰ってくる兄弟や,友人を迎える立場です。
他県から帰省した友人は博多弁になっていましたが,
地元に戻るとやはり広島弁がよみがえっていました。
東京に住む普段標準語の弟も実家ではバリバリの広島弁です。
そんなわけで今回は,私たち広島県人はごく普通に使うけれど,
他県の人には「?」な広島弁のご紹介
おもしろ広島弁講座 第二弾です。
(興味が沸いた方は前回の「おもしろ広島弁講座」もチェック)
他県で通じない広島弁
広島弁→あおじ 標準語→あおあざ,あおたん
<例>広島人:痛いと思ったらあおじになっとる
広島弁→すいばり 標準語→とげ,ささくれ
<例>広島人:やだ~手にすいばりがささっとる~
広島弁→さし 標準語→定規,ものさし
他県人が広島でとまどう広島弁
広島弁→しみる 標準語→凍る
<例>広島人:道がしみとるけぇ気をつけんさいよ
他県人:滲みるの?
広島弁→にがる 標準語→腰や腹が痛い
<例>広島人:あぁ~にがるのぉ~(お腹をさする)
他県人:苦いの?
広島弁→はしる 標準語→ヒリヒリ沁みて痛む
<例>広島人:ひゃ~消毒液かけたらはしるのぉ~
他県人:走るの?
広島弁→~しちゃった 標準語弁→されましたか?
これは軽めの敬語です。会話を堅くしないために広島人がよく使いますが,
「~してしまった」のように受け取ることもできる為,他県人は少し責められている気分になってしまうこともあるようです。
ほかに「~しんさった」があり,~しちゃったのほうがカジュアル度が高いと勝手に思っています。
<aiの~しちゃった活用形>
~しちゃった ★☆☆ 最もカジュアルだけど一応敬語
~しんさった ★★☆ 少し丁寧だけどカジュアルな敬語
~された ★★★ 本気で敬語の時はなぜか標準語になる
<例>広島人:お昼は食べちゃったですか?(食べられましたか?)
他県人:えっ?もう食べちゃったよ(食べてしまったよ?)
広島県人でもとまどう広島弁
広島弁→みてる 標準語→無くなる
aiは「みてる」を高校生の時初めて聞きとまどいました。
アルバイトの作業中に年輩の方から「材料がみてたよ」と言われました。「見てた」わけではないと思い「満てた」(まだいっぱい入っている)と逆の意味に捉え,「はい」と返事をしたまま放置していたら,話しを聞いてるのか?と怒られてしまいました。「みてる」ってどういう意味ですか?と尋ねると丁寧に教えて下さいましたが,なかなか慣れず,今のはどっちか?と何回も聞いたものです。
<例>広島人:ビールがみてたわ
他県人:なぜ空なのに満てると言うのだろう?
広島弁→~せんけぇ 標準語→~したらいいよ
<例>広島人:そのコート買わんけえ(買えばいいよ)
他県人:買え?買うな?どっち?
aiもこれでとまどいました。どっちを言われているのか,その言葉だけ聞いたら解りません。前後の会話で判断するしかない(空気を読まなければ理解できない)ハイレベルな言葉です。普段せんけぇは否定の言葉「~しないから」といった意味ですが,広島弁の達人であるばあちゃんたちはきっちりと使い分けています。
ニュアンスで楽しむ広島弁
広島弁→めぐ,めがす 標準語→壊す(責任あり)
広島弁→めげる 標準語→壊れた(責任なし)
<例>A:昨日車がめげとったんよ
(壊れていた又は壊されていた,責任外の出来事)
B:昨日車めがしたんよ
(自らが壊した。自分の責任なのに,悪びれずに使う)
この微妙なニュアンスの違い,ご理解いただけますか?
今回はちょっととまどう広島弁が多かったですね。
広島育ちの私でさえとまどい,怒られて,やっと理解できたわけですから。
方言っておもしろくて深いですね~。
【参考Web】
広島弁 Wikipedia → こちら
MNN新・広島弁教室 → こちら
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