どうも、よっさんです。
今回のタイトルを見て、私も~という方が多いかもしれません。日本では4人に1人が頭痛持ちと言われ、なかでも片頭痛は日常生活への支障が大きく、悩んでいる人が一番多い頭痛です。今回これを取り上げたということはよっさんも?と思われるかもしれませんが、実は私ではなく小3娘が片頭痛であることが判明しました。診断がつくまで紆余曲折、そしてたどり着いた脳神経外科で教えてもらった片頭痛のウンチクを取り上げたいと思います。
片頭痛の症状
片頭痛とは、まず CTやMRIなど画像診断の所見で異常が見られない という前提で(←ここ重要!)
・時々(月に1~2回程度、多いときには週に1~2回)起こる
・「ズキンズキン」あるいは「ガンガン」と脈打つような痛みが4~72時間続く
・頭の片側で起こることが多い(…ので片(偏)頭痛と呼びますが、子どもは両側で起こることが多い)
・頭痛以外にも、吐き気、胃がムカムカする、ふだんは気にならない程度の光や音に過敏になる、といった症状が出ることがある
・頭痛が起こる前に、目の前にチカチカとしたフラッシュのような光やギザギザした光が現れたり、視野の一部が見えにくくなることがある
・痛みのため仕事や勉強、家事などが手につかなくなったり能率が下がり、ひどいときには寝込んでしまうこともある
といった、頭痛と、それ以外の症状(=随伴症状)がみられます。女性ホルモンが影響すると言われており、女性患者の割合が多いようです。片頭痛を起こしやすい体質は遺伝し、特に母親が片頭痛の場合その子どもにも片頭痛が現れやすいです。
片頭痛の原因
片頭痛は、何らかの原因で血管が拡張し神経に炎症が起こることで発症することがわかっています。その原因として、脳神経の中で一番大きな神経である三叉神経が関与しているという三叉神経刺激説と、血液中のセロトニンという物質によって引き起こされるという血管説が有力視されてはいますが、はっきりとした原因はまだ解明されていません。また、痛みの情報が大脳に伝わる途中で視覚などをつかさどる中枢にも刺激が伝わることで、随伴症状が現れるとされています。頭痛が長引くと刺激がさらに刺激を呼ぶ悪循環に陥ってしまうので、痛みが軽いうちに対処することが大切です。
では、どう対処すればいいのでしょうか?
片頭痛が起こったら
片頭痛が起こったら、速やかにトリプタン系薬剤などの薬を服用すると効果的です。市販の鎮痛薬はすでに起こってしまった炎症を抑える働きがあるのに対し、病院で処方されるトリプタン系薬剤は炎症を抑えるだけでなく、片頭痛の根本的な原因となる脳の血管の拡張を抑えることができる片頭痛治療薬です。上手に使えば、市販の鎮痛薬では効果がなかった頭痛を改善することができます(ただし、過剰な摂取によって薬剤性頭痛を引き起こすことがあるので、服用頻度には注意が必要です)。
※子どもはトリプタン系薬剤の処方が推奨されていないので、解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン等)が処方されます。
上記の薬を服用した上で、頭痛の誘因といわれる光や音の刺激を避け暗い静かな場所で横になったり、痛む側のこめかみに冷却シートや冷たいタオルなどで冷やし拡がった血管の収縮を促すと、痛みが和らぎます。横になれない場合は椅子に座って安静にするだけでも効果があります。また、コーヒーや緑茶などのカフェインを含む飲み物を摂ると頭痛が楽になることもあります(飲み過ぎると逆に頭痛を起こすこともあるのでほどほどに)。
よっさん娘、以前は下校後に頭痛を訴えて寝込み、宿題も何も手がつかなかったことが多かったのですが、病院で鎮痛剤を処方してもらってからは不思議と頭痛を訴える回数が減りました。「いざとなったら薬があるから大丈夫」という安心感があるのかもしれません。
このような例もありますし、頭痛で悩んでいるのなら市販の鎮痛剤でやり過ごさず、頭痛外来のある病院に一度足を運んでみることをおすすめします。もしかするとその頭痛は片頭痛ではなく、明け方のほぼ決まった時間に激しい痛みを伴う群発頭痛かもしれないし、締めつけられるような鈍い痛みを伴う緊張性頭痛かもしれません。また、片頭痛が命に関わることはありませんが、頭痛の中には命に関わる危険なものもあります!そこの頭痛持ちさん、まずは病院に行ってみませんか?
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