どうも、よっさんです。
読書履歴の乏しい私ですが、最近とある本にハマってしまいました。地元広島をこよなく愛する(ホントに?)よっさんが熱くアツくご紹介するその本とは…
これです。
この本は、広島市安佐動物公園の飼育員が飼育を担当する動物の生態や園内での出来事を描いた8コマ漫画集で、「キリンのマンガじゃろ?」、略して「キリマンじゃろ」(注 「じゃろ(う)」は広島弁で「でしょう」という意味)。「飼育員」の「漫画」というだけでもかな~り異彩を放つ本ですが、なんとこの本、今年3月に発表された第4回広島本大賞の「その他部門」において、見事大賞を受賞したのです!!
この漫画たち、もともとは本のために描かれたものではありませんでした。動物の横を素通りしてしまうお客さんの足を止めたい、もっと動物のことを知ってもらいたいと考えた末に、日ごろ飼育日誌の片隅に描いていたイラストを8コマの漫画にして掲示板に貼ることを思いついたのだそうです。
実際にはこんな感じです。結構混み合っています。
バックナンバー(?)もファイリングされています。(写真が傾いててすみません…)
それまで執筆経験も専門的な絵の勉強も皆無だったものの、掲示板を見たお客さんから好評で書籍化の要望が多く寄せられるようになり、2013年3月に刊行されました。ちなみに第1弾「ヒヒ通」(こちらは「ヒヒ山通信」の略)に続く書籍化第2弾です。
今回広島本大賞の選考過程でも、他のノミネート作品との間で意見が割れたのだとか。しかし広島本大賞は、広島の書店員が広島の魅力溢れる本、いわゆる「ご当地本」のグランプリを選び、広島の文化をもっと全国にアピールすることを狙ったもの。この趣旨にふさわしい作品として、激論をおさえ晴れて「キリマンじゃろ」の受賞が決まったそうです。
ちなみに、今回「その他部門」が新設されましたが、一方の「小説部門」は『穴』で芥川賞を受賞した広島在住の小山田浩子さんの第一作品集 『工場』(新潮社)が受賞されています。惜しくも受賞を逃した小説部門ノミネート作品はそうそうたるメンバーですよ。気になる人は調べてみてくださいね。
動物園なんて子どもの頃の遠足以来行ってないわ~なんてあなた!広島の大型書店で取り扱っているそうなので、ぜひ探してみてください(もしくは安佐動物公園の売店で通信販売可能)。抱腹絶倒のあと、ほんわかした気持ちになること請け合いです。もちろん、入園チケットに印刷されている3コマ漫画(これもまた面白い!)をゲットし生キリマンじゃろ(=掲示板)を見るのもオススメです!
コメント