早いものでブログメンバーに加わって2年目に突入しました。
つたない文章しか書けませんが、これからもコツコツ更新していきますので、退屈しのぎに読んでやってくださいませ。
さて今回は、私が今とてもはまっているドラマをご紹介します。
1月13日から始まった『隠蔽捜査』(TBS系月曜8時~)です。
今シーズンは向井理主演の『S-最後の警官』や天海祐希主演の『緊急取調室』など、警察ドラマが目立っていますが、その中でも『隠蔽捜査』は多分1、2を争う地味なドラマなのではないでしょうか。
私がこのドラマを取り上げたのには訳があります。
去年2月に、このブログで読書について取り上げたのですが、その中で私はこの『隠蔽捜査』を『ドラマ化して欲しくない』などと書いてしまったのでした。
それだけ思い入れが強いこの作品が、どんな風に料理されたのか。気にならないはずがありません。
問題発言をしてしまった手前、あまり期待してないけど一応見ておこうかな的上から目線(失礼極まりないですね)で初回を見たのですが、これが予想を裏切る面白さでした。
まずキャスティングが渋い。
主役が杉本哲太に古田新太、生瀬勝久といった普段ドラマで脇を固めている渋い俳優たちが画面にバンバン出てきます。
最初この配役が発表されたときには正直『え~!?』って思いましたが、実際見てみるとこれがまた絶妙な配役でした(生瀬さんはドラマオリジナルの役ですが)。
ここで繰り広げられるのは派手なドンパチも極端なコメディ要素もない、ただただおっさんの群像劇です。
警察ドラマといえば、事件現場に近い刑事さんを主役にするものが多いですが、このドラマは警察官僚が主人公です。
この設定で既に敷居が高くなっているのに、更に彼は、周りから変人扱いされていて、本人は俺のどこが変人なんだと本気で思っているほどの変わり者です。
こんな人が主人公で、どうやって読者や視聴者の共感を得られるのか、この文面だけでは全く伝わってきませんね。
少しあらすじを紹介しましょう。
主人公竜崎(杉本哲太)は東大卒でバリバリのキャリア官僚。国を思って『正しいこと』を積み重ね、どんなことでも正論を通していきます。妻の冴子(鈴木砂羽)には『俺は国を守るからお前は家庭を守れ』と言って家庭を任せきりにし、息子が有名私大に合格しても『東大以外は大学じゃない』と、浪人させてしまうひどい父親です。
そんなある日、警察組織を揺るがす重大な事件が起きます。世間に知られたら警察の信頼が失墜しかねない事態になると考えた上層部は、それを何とか隠蔽しようと画策し始めます。正論を通すのが信条の竜崎は、隠蔽するとかえって事態が悪化すると判断し、隠蔽をやめさせるべく、幼馴染みで同じくキャリア官僚である警視庁刑事部長の伊丹(古田新太)に連絡を取り、状況を打開するべく動き出すのですが、それとほぼ同時期に、竜崎の家庭でもとんでもない問題が起こります。
竜崎は私人として家長の取るべき責任を負うのと同時に、公人として、警察官僚という立場で常に正論を吐き続けてきた今までの彼の矜持を揺るがしかねない事態に直面するのです。
…といった物語が展開していったのが、今週(1/20)放送された第2話までで、この話の原作となったシリーズ1冊目、『隠蔽捜査』は終わりました。1冊分の本の内容を二回で放送するとは何という贅沢…。
でも全然はしょった感じがなく丁寧な作りのドラマだという印象を受けました。
来週はいよいよ私の大好きな2冊目の『隠蔽捜査2 果断』に突入です。この調子でいくとシリーズ全部制覇してしまいそうな勢いです(2014年1月現在6冊発行されています)。うおお勿体ないけど早く見たい。
今度は、警察庁長官官房総務課長という要職から警視庁大森署の署長(いわゆる所轄のお飾り的存在)となった竜崎がどう活躍していくのかが見所です。また、家庭でも新たな問題が発生します。
既に読んで内容を知っているのにめっちゃ楽しみでわくわくしている自分がいます。
憂鬱なはずの月曜日を待ち遠しく思わせてしまうとは…。恐るべし『隠蔽捜査』。
『ドラマ化しないで』なんて書いて本当にすいませんでした(>人<)。
興味のあるかたは是非見てください。派手なシーンは殆どないし、イケメン俳優は出てきませんが、じわじわきそうな気配のあるドラマです。
今日は思いっきり自分の好みに走ってしまいました。あ、いつものことですね。失礼致しました。
また来月お会いしましょう。
くわわでした。
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