おはようございます。シンです。
激しい暑さも一段落しましたが、まだ暑さが戻ってきたり、まだ夏の名残りのようなものが残っていますが、もう1週間もすれば秋分の日がやって来て、暦の上では秋、いよいよ本格的な秋到来となります。今月は週末に連休が多い月で、気候も良くなったので、「行楽の秋」で週末色々お出かけの計画を立てられている方も多いのではないでしょうか。
さて、今回のテーマは、「行楽の秋」ではなく、「読書の秋」にちなんで、以前私のブログでご紹介した電子書籍リーダー「Kobo glo」のその後ということでお送りします。
1.欠点は多いが、その欠点を解消すれば使えるようになるKobo glo
ちょっと前に『電子書籍端末その後』と題するブログで、私が中古でKobo gloを手に入れたことを書きましたが、その中でKobo gloを自炊した電子書籍のリーダーとして活用するためには、色々な問題があるということを書きました。その問題とは次のようなものです。
A.ファームウエアが未熟で、特にMicroSDカードに保存した日本語のファイル名が文字化けするか、場合によってはファイルそのものが全くリストに表示されない。
B.漫画などをスキャンした画像をフォルダに入れて読み込ませても、正常に表示できない。
C.電子書籍の値段が高くて、買う気になれない。
C.については、自炊した電子書籍の問題ではありませんが、電子書籍端末として、オンラインで本を購入して読む機能というのは当然のように付いているものなので、これも問題として付け加えることにします。
これらの3つの問題について、私なりの解決案を見出だしたのでご紹介します。
2.ファームウエアを非公式のものに書き換えれば文字化けは解決するが…
日本語のファイル名の文字化けの問題は、Kobo gloの前のモデル、初代のKoboであるKobo Touchの頃から広く知られており、この問題を解決するための、いわば非公式のファームウェアがいくつか存在し、ネット上で公開されています。私が駄目もとでこれらを試してみた結果、確かに日本語表記の文字化けは解消されました。しかし、その結果、この非公式のファームウェアを適用した端末では、Koboの本来の、「公式」のファームウェアのアップデートが自動で適用されないという現象が起こり、悩みの種になっています。
これに気づいたのは、Kobo gloを最近もう一台新品で買った時に、新しく買った端末では、WiFiの設定をした直後に、すぐに新しいファームウェアの更新が始まったのに、非公式のファームウェアを入れた以前の端末では一向に更新が始まらなかったためです。試しに以前の端末を初期化してやると、ファームウェアの更新が始まったので、これは非公式のファームウェアが影響しているものと思われます。これにまた先ほどの非公式のファームウェアを適用してやればよいのかも知れませんが、公式のファームウェアが出るたびにこんな面倒なことをしなくてはならないとなると考え物です。どうか一日も早く、公式のファームウェアで日本語の文字化けを解決してほしいものです。
3.漫画などをスキャンした画像をまとめて圧縮形式にしてやれば、自炊の漫画もOK
これはKoboの日本語マニュアルのどこにも書いていないので困りものですが、ネット上ではKoboが実はコミックファイル形式(ファイルの拡張子が「*.cbz」または「*.cbr」。*は任意のファイル名。)に対応しているという情報があります。このコミックファイル形式とは何のことかと思われるでしょうが、cbz=zip、cbr=rarと読みかえてやればよいのです。つまり、漫画をスキャンした画像をzip形式またはrar形式で圧縮したものということになります。試しに漫画の画像をまずzip形式で圧縮し、拡張子をcbzと変えてやったものをMicroSDカードに入れて見ると、見事にファイルが開けるではありませんか。しかし、次に画像をrar形式で圧縮したものの拡張子をcbrに変更してやってみましたが、こちらは何故かダメのようです。Kobo gloの日本語版では仕様がちょっと違うのかも知れません。
しかし、とにかく、漫画のスキャン画像をzip形式で圧縮して、拡張子さえcbzと変えてやれば、漫画も読めるようになるということは大きな前進には違いありません。しかし、数が増えてくると、拡張子名の変更はいわゆる「ファイルリネームソフト」でまとめてやる方が効率がよいでしょう。ちなみに私は「Flexible File Renamer」というフリーのアプリを愛用しています。
4.メールで送られてくるキャンペーンを利用すればお得に電子書籍を購入できる
これは私が工夫したことでも何でもなく、いわば「棚ボタ」なのですが…。
Koboの端末を使用するためには、まず最初にE-mailアドレスを登録してやらなければいけません。それによって楽天から様々なメールが届くようになり、私は最初は何てうっとおしいのだろうと思っていたものです。しかし、メールを何気なく読んでみると、電子書籍を割引で買えるクーポン(7桁くらいの英数字のコード)が記されていて、これを購入時に入れてやると、たとえば500円分無料(ただし500円以下の本でもおつりはなし)や3割引き、20%オフなどお得に本が買えるようです。せっかくなので、前から気になっていた漫画(『日本の電子書籍 いまむかし -マンガ編-』参照)を買ってみることにしました。前にも書いたことですが、同じタイトル、内容の漫画が複数の配信会社で扱われていることが珍しくないので、よく比較して、一番安いところで買うのが得策です。その点ではKoboのストアよりも安い価格で同じタイトルを提供しているところはあったのですが、クーポンで割引があれば話は別です。私は500円分クーポン2枚、3割引で10冊ほど買ってみましたが、これで全巻揃ったわけではなく、また割引が大きいキャンペーンを狙って続きを買うことにします。
しかし、考えてみると、こうしたお得なクーポンがくるようになったのは、Kobo gloをキャンペーン(通常価格の1,000円引)で楽天のストアで購入してからではないかという気がするので、あくまで一時的なものかも知れません。
おわりに
以上、前のブログでは「使えない」と烙印を押されてしまっていた、Kobo gloも、どうにか「使える」端末になることがお分かりいただけたでしょうか。だから私はもう一台Kobo gloを買うことを決めたわけです。
ところで、Koboのストアでオンラインで購入した本はどうやらクラウド上で管理されているらしく、仮に端末が壊れたり、初期化したりしても、後からいつでもWiFiでダウンロード閲覧できるので非常に便利です。もちろん何10冊本を買ってもかさばることもありません。これが電子書籍の最大の強みなのでしょう。しかし、紙の本のように実体のないデータである電子書籍では本を所有する喜びというのはあまり感じられないのは仕方のないことなのでしょうが、私にはちょっと残念なところではあります。では今回はこの辺で。
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