今月2度目の登場になるよっさんです。
お盆休みもすっかり過去のものとなり、今さら話題にするのもアレですが、お盆の風習って地方によってずいぶん違いますよね。今回は8月のブログテーマ「夏」にちなみ、帰省先の長野県松本市の親戚宅で見つけた、広島では絶対にお目にかからないお盆グッズをちょいとご紹介します。
これです。
…ってブレブレで何やら判別できない写真になってしまいましたので、インターネットで同じような写真を拝借しました(株式会社長野フロー様ブログより)。
これは、「かんば」といいます。長野県の県木でもある白樺の皮を乾燥させたものです。このように、8月13日夕刻の迎え火、16日夕刻の送り火で玄関先で燃やします。墓参りに行った時も、墓前でかんばを燃やします。
家やお墓の前で燃やす時は上の写真のように小さく裂いて使いますが、「かんば」がどのように売られているのか見たことがなかったので、スーパーへ探しに行ってみました…って何売り場??とさんざん探した挙句、店員さんを捕まえてやっと発見!
「しらかんば(白樺の皮)」とPOPはついていますが、広島県民が見ただけでは用途が全く想像できません(汗)
送り火や迎え火の材料は地方によって異なるようですが、全国的にみれば「おから」が主流のようですね。と言っても、広島では迎え火・送り火の風習をあまり聞きませんが…。
「かんば」も独特だと思いますが、広島にもかなり個性的なお盆グッズが!
写真右側の、おなじみ盆灯篭です。
お盆の時期にお墓に供える燈籠型の飾りで、特に安芸地方(広島県西部)に特徴的な風習です。7月下旬頃からこのように花屋さんやスーパー、コンビニでも普通に売られています。ちなみに、同じような風習は香川県中西部でも行われているそうです。
この盆灯篭の由来は、江戸時代の広島城下で、娘を亡くした父親が娘のために石灯籠を立ててやりたいと思ったがそのお金がなかったので、代わりに竹をそいで紙を貼り、それを灯籠として供えたことに始まる、と言われています。
いろいろな方法があるにしろ、お盆という自分の先祖を想い敬う時間を持つというのは、大切な日本の年中行事の一つだと思います。いつまでも守っていきたいですね。
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