どうも、よっさんです。
3月のブログテーマは「春と言えば…?」
このテーマが決まったのは2月中旬。
いざ記事を書こうとしても、
私が思いつくのはイチゴとか桜餅とか花見団子とか…
どんだけ意地汚いんだ私(汗)
わが発想力に限界を感じ、娘に助けを求めました。
私「ねぇねぇ、春といえば何を思いつく?」
娘「んーとねぇ…雛祭り!」
私(…うわ、まだ雛人形出してないっ!!)
そんなこんなで我が家ではすっかり存在を忘れられていた雛人形ですが、その由来って意外と知られていないのでは?ということで、忘れていたお詫びを兼ねて、雛祭りと雛人形について調べてみました。
雛祭りがいつ頃から始まったのかははっきりしていませんが、平安貴族の間で「遊びごと」として行われていた記録が残っています。
「遊びごと」としての雛あそびと、紙で作った人形を川へ流す祓(はらえ)の行事である「流し雛」が後世になって合わさり、雛人形は「災厄よけ」の「守り雛」として祀られるようになりました。
雛飾りにはシンプルな内裏飾りから豪華な7段飾りまでいろいろですが、フルメンバーはだいたい以下の通りです。
■内裏雛(だいりびな)あるいは親王(男雛、女雛)
それぞれ天皇、皇后をあらわしますが、正しくは親王と親王妃です。
■三人官女(さんにんかんじょ)
宮中に仕える女官をあらわし、内1人のみお歯黒で眉がありません。
■五人囃子(ごにんばやし)※上の写真にはいません
能のお囃子を奏でる5人の楽人をあらわし、
右から楽器が小さい順番に並んでいます。
能囃子の代わりに5人、又は7人の雅楽の楽人の場合もあります。
■随身(ずいじん、ずいしん)
通称右大臣と左大臣。
向かって右が左大臣で年配者、向かって左が右大臣で若者です。
■仕丁(しちょう)あるいは衛士(えじ)※上の写真にはいません
外出時の従者をあらわし、通常3人1組です。
向かって左から
台笠(だいがさ=武家が用いた丸い被り笠を竿の先にのせたもの)
沓台(くつだい=貴人の靴を置くための台)
立傘(たてがさ=日傘の役割を果たす差し傘)
の順に飾ります。
そのほか、雛人形によっては
三歌人(柿本人麻呂、小野小町、菅原道真)
能の鶴亀
稚児2名
等が加わっているものもあります。
雛人形は、男雛を右(向かって左)に配置する家庭が多く
それがもっとも一般的で、
結婚式での新郎新婦の位置もそれに倣っています。
この並びには皇室の伝統が関係しており、
もともと明治天皇の時代までは左が高位という伝統があったため、
天皇である帝は左に立っていました。
しかし明治の文明開化によって日本も西洋化し、
大正天皇の即位式では西洋式に倣い天皇が右に立ち、
以降それが皇室の伝統となりました。
それにならい、多くの地域では
男雛を右(向かって左)に配置するようになりました。
今では、男雛を右(向かって左)に置く雛人形を「現代式」、
左(向かって右)に置く雛人形を「古式」としています。
なお、畿内や西日本では、
現在でも男雛を向かって右に置く家庭があります。
ちなみに、
「おだいりさまとおひなさま~♪」で有名な
童謡「うれしいひなまつり」から
「男雛=お内裏様」「女雛=お雛様」と思っているあなた、
それは間違いなんですよ!
「内裏(だいり)雛」とは
雛人形の「男雛」と「女雛」をセットで指します。
さらに、この歌で「あかいお顔」と歌われている右大臣ですが、
酔っ払っているのは左大臣の方。
今年はもう雛人形を見ることはできないと思いますので、
来年ぜひ確かめてみてくださいね。
コメント