年末に体調を崩し1.5キロ痩せた!と思ったら
正月に食べ過ぎ2キロ太ってしまったよっさんです(涙)
そんなこんなで、今年もよろしくお願いします。
印刷機を回して印刷物を生み出すときに重要なものは、
当然ですが「インキ」です。
しかし、「インキ」と一言で言っても
いろいろな種類があります。
一般的なカラー印刷では、
C(シアン/藍)
M(マゼンタ/紅)
Y(イエロー/黄)
K(ブラック/黒)
の4つのインキが使われます。
これらをプロセスカラーセットインキと言い、
この4色を組み合わせることで様々な色を再現します。
…という話は以前にも取り上げました。
印刷を語る上で超重要ポイントなので、
何度でも言っちゃいます。
しかしプロセスカラーセットインキには、
インクジェット出力のような蛍光がかった鮮やかな色や
コーポレートカラー(企業などのロゴに使われるイメージカラー)のような
色合いが厳密に指定された色など、
再現の不得意な色があります。
そんな時登場するのが、
あらかじめ色が調合されている「特色」と呼ばれるインキです。
コーポレートカラーの多くも
この特色インキで色が指定されています。
また、特色インキが登場するのは
単に色合いの問題だけではありません。
例えば、新聞の折り込みチラシの中には
フルカラー印刷のチラシだけでなく
赤や青のみの単色チラシがあることにお気づきですか?
これらも一見フルカラー印刷と変わらないように思われますが、
その印刷に特色インキが大活躍しています。
大活躍の理由には、
印刷の仕組みとコストの問題が関係しています。
印刷を行うには、
印刷機にセットする「刷版(さっぱん)」と呼ばれる原版を
準備しなければなりません。
同じ印刷物でも、
単色(1色)印刷であればページあたり1枚の刷版で済みますが、
フルカラー印刷になればページあたりCMYKの4枚の刷版を
用意しなければなりません。
刷版数が多くなる、ということは
それだけコストが多くかかることを意味します。
なるべくコストを抑えたい、
でも黒だけの印刷では寂しすぎる…
そんな時に登場するのが特色インキです。
単色用の刷版と赤や青といった特色インキを使えば、
黒1色に比べると鮮やかな印刷物に仕上がります。
単色で物足りないのであれば、
2種類の刷版を使って2色印刷にするという手段もあります。
プロセスカラーセットインキの中から選ぶにしろ、
特色インキを使うにしろ、
単色印刷に比べるとメリハリのついた印刷物ができあがります。
しかし、特色インキは
「特」別に調合された「色」のインキのため、
プロセスカラーセットインキに比べると割高になること、
また印刷料金はその他の仕様によっても左右されるため、
刷版代だけで印刷代の「高い」「安い」が
決まるわけではありません。
しかし、特色インキを効率良く用いることで
比較的低予算でも表現できる色合いの幅が広がることも確かです。
印刷会社やデザイン会社であれば、
必ずといっていいほど特色インキ見本
(DIC株式会社の「DIC」や東洋インキ株式会社の「TOYO」などのカラーチップ)
を置いていますので、
機会があればぜひ活用してみてはいかがでしょうか?
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