用紙サイズの不思議

早くも2月のゴールが近づいてきました…
どうも、よっさんです。
ニシキプリントはこれからが1年で最も忙しい時期ですが、
ワタシ的には娘の卒園&入学の諸準備や行事出席があるので
\(゜ロ\)(/ロ゜)/ です。。。

私がその昔新入社員だった時、新人研修で
(…私にもそんな時期がありましたよ!)
「印刷会社に入ったんじゃけぇ、紙のサイズくらい覚えとけよ」
と言われたものでした。(↑発言者丸わかり…)
そのくらい、用紙寸法は“印刷会社の基本のキ”です。

「紙のサイズ」と言ってもいろいろありますが、
A4やB5といったサイズなら一般的ですね。
この名前、ある規則性があるのをご存知でしょうか?

A4用紙もB5用紙も最初からこの大きさで作るのではなく、
大きな紙を切って加工しています。
この基準となる“大きな紙”を「0(ゼロ)」とします。
A0(A全)判= 840×1189mm
B0(B全)判=1030×1456mm

す、すごく中途半端な、覚えにくい数字ですよね・・・
でも、この数字にはとても意味があるのです。

この長辺を半分に切ったサイズがA1・B1になり、
それぞれ長辺を2回、3回…と1/2ずつ切るごとに
「2、3…」と数字が増えていきます。

A1判=594×841mm  B1判=728×1030mm
A2判=420×594mm  B2判=515× 728mm
A3判=297×420mm  B3判=364× 515mm
A4判=210×297mm  B4判=257× 364mm

この時、辺の縦横比率は全て
1:√2(=黄金比率、または白銀比と言います)で、
何度繰り返してもこの比率は変わりません。

この比率であれば、A判・B判にある全てのサイズが互いに相似で、
拡大・縮小でも、用紙を断裁加工する上でも
効率のよい“特異な比率の四角形”なのです。

これが折り紙のような正方形だったら…
半分に切った時点で元の用紙の比率と全く異なりますよね。
A判とB判がいかに“特異”であるかがわかると思います。

ちなみにA判は、
ドイツの工業院規格のサイズをそのまま採用したもので、
現在ISOの標準規格とされています。
一方のB判は、
江戸時代に公用紙として使われていた美濃紙の大きさがルーツで、
日本独自の規格です。

B判が長く使われてきた日本ですが、
国際規格であるA判への移行が進んだ今では
A4(A判)が主流になっています。

そうは言っても、B判が廃れることはないでしょうし
AとBの2種類のサイズを上手に使い分けることができるよう、
せめてA4判(210×297mm)とB5判(182×257mm)くらいのサイズは
頭に入れておくと便利ですよ。

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