どうも、よっさんです。
今月になって政治の世界は喧噪とした雰囲気で、
いよいよ夏の参議院議員選挙の動きがあわただしくなってきました。
(6月24日公示・7月11日投票)
選挙と言えば、
ポスターやビラなど候補者の選挙活動に必要なものや、
投票所の運用マニュアル、投票用紙といった選挙事務に使うものなど
印刷物がいっぱい。
印刷会社は「選挙特需」と言われるほど忙しくなります。
・・・のは昔の話。
今回の選挙では解禁にならなかったものの、
いわゆる「ネット選挙」(選挙期間中のホームページやブログの更新)が
今後認められるようになれば
少し様子が変わるかもしれません。
でもでも、選挙印刷物の代表格と言えば
何と言っても掲示板に貼る候補者のポスター。
ところでこのポスター、
「紙」でない用紙でできているのをご存じでしょうか?
候補者ポスターの多くは「ユポ」という合成紙を用います。
※「ユポ」は商品名でメーカーによって名称が違いますが、
印刷業界では合成紙の一般的名称として定着しているので
以下「ユポ紙」と表記します。
このユポ紙、ポリプロピレンが主原料で、木材パルプを使用していません。
そのため、耐水性に優れており
木材パルプ紙に比べ破れにくく丈夫で
屋外で使用される選挙ポスターに適しているのです。
ただし、「紙」ではないためインキがなじみにくく、
印刷の際は「ユポ用インキ」と呼ばれる専用のインキを用います。
さらにポスター印刷の場合、屋外で使用されるという用途に合わせ
紫外線による劣化防止を考慮した「耐光インキ」を用います。
・・・せっかく満を持して撮影した候補者の顔色が
いつの間にか色あせてしまっては台無しですから。。。
※選挙期間くらいの日数なら「耐光インキ」でなくてもあまり問題にはなりませんが
ちなみにこのユポ紙、
折ってもすぐに折り目が戻るという特性があり、
開票時の作業効率アップの観点から
投票用紙にも採用されています。
夏の「清き一票」の時には、
ぜひ「紙じゃない紙」ユポ紙の感触を実感してください。
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