新年あけましておめでとうございます。
aiです。
年末年始はとても寒かったですね。この寒さはまだ続くようです。
暖かくして風邪など引かないように気をつけましょう。
さて,今年の干支は寅です。トラにちなんで
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
今回はこのことわざを読み解いてみたいと思います。
お恥ずかしい話生まれてこのかた,この言葉の本当の意味を知らず生きていましたので,辞書・HP等で詳しく調べてみました。
こ-けつ【虎穴】①虎のすむ穴。②たいそう危険な所。虎口(ここう)―に入(い)らずん ば虎子(こじ)を得ず 大きな危険をおかさなければ,めざましい手柄はたてられないというたとえ。<後漢書>
(参考:松村明・山口明穂・和田利政編,『旺文社国語辞典改訂新版』414頁(1991)旺文社)
HPでは,
『後漢書』の班超伝という漢の時代の話から,西域に使者として赴いた班超が任務先でピンチになった時に皆を励ますために発した言葉なのだそうです。
http://contest2004.thinkquest.jp/tqj2004/70237/k/koketu.html
とても分かりりやすく説明してあります。
http://www.kokin.rr-livelife.net/koto/koto_ko/koto_ko_9.html
「ことわざ図書館」詳しく書いてあります。
以上からこのことわざは,「虎の洞穴に入らなければ虎の子は得られない」ということから何事も危険をおかさなければ,目的を達したり,大きな成果を得たりすることはできないという意味で使われるようです。
(-ω- )フムフム
そんな深い意味がある言葉だったとは…。
安全ばかりを考えていたのでは,目的は達成しないという教えなのですね。
今年のaiは,これにならい,何事も躊躇せずにまずやってみることにします。
(危険はなるべく冒さずに行きたいところなんですが)
ん?ちょっと待って下さい。疑問が沸いてきました。
虎の子を何故わざわざ命がけでとりに行くのでしょうか?
虎の子がかわいいから?それなら猫で我慢すればいいです。
虎は漢方薬の材料※になるから?それなら親の方が効率がいいです。
(※現在虎はワシントン条約により捕獲や取引は禁止されています。)
虎の子には何か特別なメリットとか意味があるのでしょうか?
とっても気になるので「虎の子」をまず辞書で引いてみました。
とら-の-こ【虎の子】大切にして手放さないもの。秘蔵の金品。「―の大金」
[語源]虎はその子を大切に愛護することから。
(参考:松村明・山口明穂・和田利政編,『旺文社国語辞典改訂新版』884頁(1991)旺文社)
さらにHPで「虎の子」と検索したら,概ねこのような内容が引っかかりました。
虎は自分の子どもを大事に守り,非常にかわいがって育てる特性があることから,大切にして手放さない宝や秘蔵品の例えとして「虎の子」というようになった。
なんとっ!!∑(゚ロ゚〃)知らなかったのは私だけ?
今年の干支であるトラは,日本語のことわざになるほど,子どもを大切に育てることで有名なのだということが分かり,新年早々いい話を発見した気分です。
私にとって虎は,模様がオシャレで,「怖かっこいい」というだけのイメージでしたが,今年からは「子煩悩」であるということ,日本語に様々な意味で登場していることも含め,虎への理解を深めていきたいところです。
それでは最後に…
虎を使った言葉を紹介してaiの新年のごあいさつとさせて頂きます。
「虎視眈眈」(コシタンタン)
虎が獲物を狙うように,強者が機会をねらって形勢をうかがうことを意味する。
「口の虎は身を破る」(クチノトラハミヲヤブル)
口の利きようで身を滅ぼしたりすることがあるということから,言葉には十分気をつけなければならないと言う教え。
「虎に角」(トラニツノ)
もともと実力のある者にさらに力がそなわることのたとえ。
「虎の巻」(トラノマキ)
教科書などの解説本という意味で使用される言葉。あんちょこ。
「虎髯」(コゼン)(トラヒゲ)
豪傑などの生やす、いかめしいひげ。
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