デジタルサイネージジャパン-最終日後編-

さて、先のひろゆき氏と夏野氏の対談を聞いて時刻は午後12時40分、昼からの講演が13時15分・・・お昼の時間がない。と思って諦めていたら近くにマクドナルドを発見!よし!

ということで大急ぎで食べて昼からの講演へ。

▼インタラクティブサイネージの導入事例-今後の展望について-

午後からの講演は「インタラクティブサイネージの導入事例-今後の展望について-」というもので、こちらもなかなか面白い内容でした。

最初にサイネージのソフトの内容など、媒体の紹介でしたが、後半のインタラクティブサイネージは興味深いものでした。

内容は「送客メディア」について。

初日の講演にも「送客クロスメディア」という言葉が出てきましたが、このあたりの定義がまだ定まっているのかどうかは分かりませんが、要はこちらも同様にデジタルサイネージと携帯電話を組み合わせた「送客」というビジネスモデルです。

こちらはすでに実践という形で導入されているようです。

こぶたっちhttp://cobtouch.jp/pc/

これは実際に横浜のみなとみらい線の各駅に配されている端末で、携帯をかざすとURLが表示され、サイトに誘導して様々なお店のクーポンなどが使えるというものです。

携帯電話をかざすと「ブヒー♪」というユニークな音が鳴っていました。

元々、横浜エリアを盛り上げようという話から始った企画らしく、実際にやってみると、いろいろと問題も浮き彫りになってきて苦労をしたという話を聞きました。

実際にこの送客メディアというビジネスモデルを導入しようとすれば、様々なメディアを必要とするそうです。サイネージ導入・携帯サイト構築・印刷物作成・SEOなどなど。

また、このようなビジネスモデルを確立するにはマーケティング、効果測定方法の確立が必須になってくるだろうとのこと。午前中の講演もそうでしたが、やはり効果がどれほど現れているのかを測定する必要が今後出てくることでしょう。

その効果測定などは今のところ、専用のソフトなどもなければ、何を調べてどのように改善すればいいのかという確立されたものはありません。これこそまだまだ手つかずで今後ノウハウを蓄積していかなければならない課題でしょう。

他より一歩前へ出るためにはこのあたりのマーケティングやノウハウをしっかりしていく必要がありそうです。

▼再び展示会へ

さて、ようやく全ての講演を終えて終わったーと思っていると帰りの飛行機までの時間がけっこうある・・・

これは再び展示会行きですね。再び死地・・・もとい展示会へ!

昨日の展示会巡りでおおまかにですが、全容が見えてきたので、今度は1ブース1ブースじっくり見ていくことに。

やはり、どこの企業、メーカーも工夫を凝らしたサイネージ端末、またソフトを用意してきています。

昨日も思いましたが、思いのほかタッチパネルが普及していることに驚きます。ハードが標準でタッチパネル式だったり、シールのようにあとから貼り付けてタッチパネル式にしてしまうというタイプもありました。

またサイネージ用の素材集などを専門にしているブースも見受けられました。確かにデジタルサイネージは静止画像だけではなく、様々な素材を使用します。画像、動画、音楽など。

昨日同様、足が棒になるのを感じつつ、そろそろタイムリミット。4時半に会場を後にして海浜幕張駅からバスで羽田に向かいます。

羽田に着いてフライトの時間までまったりしようと、ふと何かを忘れている・・・お土産!?

東京へ出る前日の会社の人の言葉を思い出す。

「何でもいいからね?」

何がとも、何をとも言わず、脈絡なくこの言葉・・・この言葉の最初に「お土産は」をつけると分かりやすい(笑)

いらないからね?という謙虚な言葉は幻想のごとく。

というわけで会社のお土産を購入。東京ばななはありきたり、新商品の「アイとサチ」は前回PAGEで来たときにお土産にしたので、現在人気商品だというShelletというハート型のクッキーを買うことに。

そしてやっとフライトの時間が来ていざ広島へ。・・・あれ?飛ばない?と、ここで機内アナウンスが。

「現在羽田空港は発着が大変混雑しております。今しばらくお待ち下さい。」

とのこと・・・結局30分遅れでやっと離陸しました。

さて、今回のこのイベントで、デジタルサイネージ市場はまだまだこれからの市場。ではありますが、確実に拡大している市場でもあるということを強く感じました。ハード、ソフト、コンテンツ、ノウハウ、効果測定など全てがこれからではあります。ですが、今年の2月に行われたPAGE2009でもデジタルサイネージは注目を集めましたが、そのときよりも確実に進歩しているということが肌で感じられるイベントでした。

「デジタルサイネージ」という言葉は、一般的な認知度で言えばまだまだ低いのかもしれませんが、業界・市場としての認知度はかなり高まってきているのではないでしょうか。

今後、弊社としてもデジタルサイネージの取り組みを強化していきたいと思います。

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